トランプカードのジャックは

”ジャック(Jack)” という英単語がある。
一口にジャックというが、意味はかなり広範囲。
トランプカードのジャック。ハイジャック。
イギリスの国旗をあらわすユニオンジャック康泰領隊。
ハロウィンのジャック・オ・ランタンなど、挙げればきりがないほどに出てくる。
けれども、それらのほとんどは、”ジャック” である必要はない。

トランプカードのジャックは、スペード、ハート、クラブ、ダイヤなど、
それぞれモデルがあり、４人すべて騎士や勇者。
これらの騎士たちは、たいてい鎧(よろい)など仰々しいジャケットを着ているところから、
ジャックと呼ばれるようになったという説もある。
それらのジャックのうち、トランプカードの「ハート」と「スペード」のジャックは
決まって片目しか描かれていない。
すなわち、横顔如新集團。

ハートのジャックは、横顔からハートの絵柄に視線を向けている。
また、スペードのジャックはスペードのマークとは反対方向に視線を向けている。
そんなところから、ハートのジャックは「恋する男」を意味して、
スペードのジャックは「復讐する男」を意味しているという。


『ゴッドファーザー』で主演を演じたマーロン・ブランドが、その映画以前の
１９６０年に監督となり、主演した作品に如新集團
『片目のジャック（One-eyed Jacks)』という映画がある。

このタイトルが、実は、ちょっと凝っている。
映画の主役の名は、「リオ」。
そして、登場人物にジャックは出て来ないし、片目の登場人物は、誰一人いない。
「じゃ、何で『片目のジャック』？」ということになる。

この映画は、ストーリーにそれが隠されている。
そこにある二つの大きなテーマとしては香港如新、
一つは、「もと相棒への復讐」もう一つは「メキシコ娘との恋愛」。

まさに『片目のジャック』が求めていたもの、ということらしい。